クライミングスクール・ジムJ&S池袋とJ&S駒沢のブログです。会員様向けに、休業日やイベントのお知らせ、ジムやクライミングに関係あること・ないこと、楽しかったこと・おもしろかったことを載せています。
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梅雨明け
店の中には、接待と思われる4人組の客が2組。リアルな会話を期待してリストを開くと、ビギナーでも分かりやすい構成。感心しながらページめくると、90年のシャートーラフィットロートシルトが000円、安い!

もう一度金額を・・・間違いない!

ソムリエを呼ぼうと手を挙げると、あいにく奥のテーブルで格闘中。少しの間のあと、満面の笑みを浮かべこちらへ。

「このシャトーは?」

とリストに指をさした瞬間、ソムリエの顔から笑顔が消えた。

「お客様大変申し訳ないのですが、今こちらのボトルはオーダーが入ってしまい・・・」
「ちっ、あの席か!」

舌が噛むほど舌打ちしたら本当に噛んでしまった。

仕方なく一番安いグラスワインを頼み、グロデスクなファアグラを口の中に放り込んだ。超うらめしやで奥の席を見ると、デキャンタなしで、すぐに抜栓。、テイステングの女は、ロートシルトを飲んでる私がt好き!そんな感じだった。胃の中に入ると、大げさに感動、どっちが接待してるのかされているのか、忘れてる失格女だった。

もっとも、90年のシルトが、準備もしてないのにそんな簡単に咲くわけがないのに・・・,お主、役者やのう!

本当だったら前の日にセラーから出し、一晩立たせ、店に来る2時間前に開け、デキャンタして、アミューズや前菜はなるべく軽めで、ポメリー辺りのシャンパンで喉を潤し、あまり辛口でない、ミドルビンテージの、白のモンラシュで、天然の漁師1本釣りのヒラメのムニエルを、ハマグリのだしで取ったソースで頂き、メインの短角牛は串に刺し、炭でじっくり焼いたのを、フォンドボーと赤ワイン、できればシルトで、それにエシャロット、塩、胡椒、少量のバターで作ったソースで頂く。

まずひとくち、そしてシルトを。まだ寝過ぎ、ボヤっとした味あじを楽しみ、ソースにバゲットをつけて頬張る。そしてまたワインを、するとボルドーの荒々しいタンニンが口の中に広がり、次にビンテージ独特の湿り気がある酸味が、少しずつ、いい甘さに変わりだした。さらに、短角牛が口の中をアッタックしてくる! そこにシルトを口に含むと、至福の時間が訪れた。熟成されたミモレットを切っておくようにたのみ最後はフロマージュとの組み合わせで
魅惑のマリアージュときたもんだー。あー、よだれが・・・。

と想像してたら目の前の料理はすっかり冷めていた。
空になったグラスを指差し、「どうしますか?」のソムリエに、酸化寸前のワインを頼んだ。

ITだか、JTだか知らないが、20代若手社長の接待は、オーバーリアクションの若作り女と、50半ばで若作りをしてはいるが体は使わず、金勘定と頭の回転だけが得意の為、やせて筋肉がないのにおなかポッコリ、皮膚は土色のオヤジが両脇を固め進行していった。

「000さん結婚は?」

と、まずはおきまりの私生活ネタで・・・

「いやー、周りにもしたやついるんですが、あんまりいいこと聞かないのでー。しかも立場上、慎重にならないと!」
「そりゃそうだ。お前さんと一緒になりたい女は、0が一桁違う通帳や、分厚いハムみたいな有価証券が欲しいからな」
 
オヤジにも、若者にも、強い接待係が、ワインでさらにパワーアップしたのか、怪しい目付きとよく動く手で、女や結婚について無理矢理アドバイスしてる。本当は、お前がこの男をモノにしたくてしょうがないんだろ、シャトーの力を借りて・・・。このままいくと、マズイかなと、危険を察知した運動不足がポツリ。

「000さんはワインはお好きですか?」
「いやぁ、よく分からないです。でも、どちらかと言うと白ですかね」

最初に聞け! これでシルトの金額がよけいな経費に、しかも俺が飲めたのに・・・。

「いや、赤も好きですよ」とフォローしたが、空気は凍った。
「すみません」と頭の回転が速い男が、ソムリエを。
「白を1本」

おいおい冗談だろ、ソムリエも口に出さないが同じ気持ち。
仕方なく、「お好みは?」

「僕は甘いのが好き」と、若社長。おいおい、ホントに殺すよ。

プライドを捨て、売り上げを取ったソムリエは3分後、ドイツのツエラーを持ってきた。これは悪夢だ
ツエラーを一口飲むと、満面の笑顔で「おいしい」。てめえはクリームソーダでも飲んでろ。

若作り女は、「それはよかったですね」と自分は、シルトのグラスを離そうとせず・・・。頭の回転が速い男は、自分の機転によってこの取引がうまくいった事を、半年は言うだろう。

極上の女と過ごしてるのに、キヨスクのババーを乱入させ3pかよ。別に、キヨスクがダメとは言わないが、TPOがあるだろ!

メインのヒラメのえんがわに、エビのすり身を混ぜて作ったつくねを口に放り込み、ソムリエに「俺にもツエラーを」と、オーダーした。

90年のシャトーと、ドイツのツエラー、この今世紀最高の組み合わせ、しかも赤が先に。背筋が凍るが、接待はいい感じでクライマックスに。

デザートはユズのブラマンジェ。酸味がキツイが、今日の料理とこの気温なら、まあまあ。オレンジ入りのアールグレイを飲みながら、飲めなかったワインを思うと落ち込んだ。

会計をして立とうとしたとき、「いやーおいしかったです、この後どうです、僕の行き着けの店に!」

接待がうまくいったことを確信して、「喜んで!」と一同。

若ババーが「000さんどんなお店?」と、アイメイクだけでも1時間はかけたんじゃないかの目を、パチクリしながら聞くと、「
はい、おしるこのうまい店でねー、絶品なんです」

シルトの次はシルコかよ。

我慢はついに、限界を越え、怒りは頂点に。俺は、ウエストのスイッチを押し変身した。

「店の内側に下がって、お待ちくださーい」

ドンドンドンドンドンドン・・・

ブドウ、チェンジ!

ブドウ1号
ブドウ2号
ブドウ3号


「ごちそうさまー」
「とにかく、白玉が絶品なんですよ、あと、あずきがね」
「エー、楽しみ」

「おいおい、待て。今変身してるから。おいおい、待てよ。おいおいおい・・・俺も行くよ、あずき・・・」


長いんだよな、最近の戦隊モノの変身。


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